医療
C言語とLVGLのみで構築した最新の救急車向けHMI。実際の医療現場を想定したユースケースとして、わずか2 MBのFlashと1 MBのRAMを搭載したSTM32H757XIH6上で、洗練された高品質なUIを実現しています。高い処理性能が求められる組み込みハードウェア上での実用的なHMI設計事例です。
最大の課題は、2 MBのFlashと1 MBのRAMという厳しいハードウェア制約の中で開発を進めることでした。アセット、フォント、ウィジェットのすべてについて、サイズとメモリ使用量を細かく管理する必要があります。C言語では、わずかなメモリ割り当てのミスや、解放されないアニメーション処理があるだけでも、UIの破損やメモリ枯渇につながる可能性があります。高水準言語のような安全機構がないため、メモリ管理には特に高い精度が求められました。
LVGLを用いてこの救急車向けダッシュボードをC言語のみで開発したことは、リソースが大きく制限された組み込みハードウェア上でも、どこまで高度なUIを実現できるかを示す貴重な取り組みとなりました。 インターフェースをC言語で直接構築するには、設計や実装において高い規律が求められます。一方で、LVGLのアーキテクチャは理解しやすく、パフォーマンス、メモリ使用量、レンダリング動作を細かく制御できる点は、組み込み開発において大きなメリットです。 Embedded World 2026でも非常に高い評価をいただき、わずか2 MBのFlashと1 MBのRAMで、これほど洗練され、応答性の高いUIが動作していることに、多くの来場者が驚いていました。効率的なソフトウェアアーキテクチャと綿密なUI設計を組み合わせることで、限られたハードウェア上でも高品質なユーザー体験を実現できることを示す好例となりました。 - Mateusz Fejcher、ソフトウェアエンジニア
インターフェース全体をC言語のみで実装し、グラフィックスライブラリにはLVGLを採用しています。C++や大規模なフレームワーク、追加のランタイムは使用せず、ハードウェアに近いレイヤーで動作する、軽量かつ効率的なコード構成を実現しています。
OSやスケジューラを使用せず、STM32H757XIH6上で直接動作する構成とし、予測可能でオーバーヘッドの少ない処理を実現するため、シンプルかつ効率的なLVGLループを採用しています。 わずか2 MBのFlashと1 MBのRAMという厳しいハードウェア制約の中でも、アセット、フォント、ウィジェットを綿密に最適化することで、30 FPSの滑らかなインターフェースを実現。リソースが限られたハードウェア上でも、洗練されたモダンなUIを効率よく動作させられることを示しています。
STM32H757XIH6を搭載した10.1インチのRiverdi STM32 Embedded Display向けに設計されています。高解像度TFTを採用したこのプラットフォームは、屋内外の厳しい使用環境を想定して開発されており、実際の組み込みシステム用途に適した高い実用性を備えています。
本プロジェクトのFigmaデザインは、Somco Softwareチームがすべて社内で制作しました。全体のビジュアルコンセプトから個々のUIコンポーネントに至るまで、使いやすさ、一貫性、そして対象となるハードウェアプラットフォームを考慮しながら、すべての要素を設計しています。
また、SomcoではUI/UXデザインサービスも提供しています。製品やハードウェアの要件に合わせて、実装にそのまま活用できる完成度の高いFigmaデザインを一から制作します。
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